都知事と勤務状況
私の知人が東京都庁に勤めている。今日彼に会った時、今度の桝添知事は毎日出勤しているようで、これで通常に戻りましたね、と声をかけたら「そうなんです。これが普通なんですけどね、本当に良かったですよ」と嬉しそうに答えていた。以前テレビ報道ではあったが元知事の石原さんは週に2,3回の登庁と聞いていたので、「これで仕事が順調に進みますね。石原さんの時は決裁事項が溜まったんじゃないですか」彼はそれには言わずもがなという感じで特に答えなかったが、石原さんの後、知事になった猪瀬氏についてこう言った。「登庁は石原さんと同じようでしたが、一言で言えば石原さんから推薦されたということもあって権力を楯にして仕事振りは暴君的だった。言いたいことだけ言って部下には当り散らした。」と辞職に追いこまれて本当に良かった言わんばかりだった。猪瀬氏は作家としては優秀だったのだろうが、今回の事件で猪瀬氏の人間性そのものが露呈されたのは大きな打撃になったのではないか。石原さんは外部からブレーンを集め、いわゆる側近政治を行なった。側近に都の仕事をやらせていた、ということなのだろう。これは地方行政のあり方として適切なのだろうか。東京はオリンピックだけでなく、老朽化したインフラ整備、災害対応、福祉、高齢化社会に対応した都市計画、老人ホーム、保育園・・・と多くの重要な問題を抱えている。今回の猪瀬氏の問題は、東京都の行政の正常化につながるものではないかと私は受け止めている。桝添知事には真っ当な仕事を是非してもらいたいものだ。パートタイム知事からフルタイム知事へ。暴君的知事から民主主義的知事へ。