選択と集中
ブドウに花芽が付き、ツルの生長も盛んだ。5月はブドウの新しいツルがいっせいに伸びる時期でもある。本枝、副枝にもほぼ飛んだところがなく、新しい芽が付き、ツルを伸ばし、花芽を沢山つけている。余計な脇芽を取り除き、花芽も摘花する時期にきた。それにつけても、と思うことがある。野菜も果樹も脇芽欠き、摘花、摘果、つまり選択と集中が必要なのだ。これを怠ると良い結果が出てこない。何を取り除くか、というのは野菜・果樹栽培を長くやっていると分かるようになると言われている。木を暴れさせず、鎮めながら、実をつけるようにしていく。私達の人生も同じかもしれない。自分の人生の脇芽、余計な花、余計な実、それを見分けて取り除いていく。人生の中で経験するそのような選択的行為を何と呼んだらいいのだろうか。挫折、失敗?。それらはその人が本当の実を結ぶために余計なもろもろを取り除かれるプロセスなのだろう。人は人生の途上でひたすら何かを獲得しようと努力する。そこでは2つのプロセスが交差している。