老年ニート・漂流する60代~70代
これからの時代を生きるためのは、恐らく一つだけの能力・経験では難しいかもしれない。勿論一つの能力・経験を磨くだけでも大変な努力が求められる。私たちが身につけたものの中には時代が変ると通用しなくなるものがある。技術革新はまさに日進月歩であり、私たちはそれに追いつくために勉強しなければ、いつの間にか取り残されるということになる。特に現在ではIT技術がそうだ。さて若い人々にとっては、これからは大変な時代になるのではないかと思う。激しい技術革新の波と生存競争の中で仕事をし、生きていかなければならないからだ。最近若い人のニートだけでなく、中年のニートも増えてきているとのことだ。技術革新の波と生存競争の世界からはじき出された人々と言えるかもしれない。今後高齢化が進む日本社会では若者ニート、中年ニートに加え、老年ニートも増えてくることだろう。老年ニートは今後年金の受給年齢が引き上げられと年金受給まで長くて10年前後働かなくてはならないが、働く機会はいろいろな事情から極めて限られたものになるのでないか。働き、収入を得るということは生活を支えるためであるが、それだけではない。人は働くことによって自己の精神を支え、自己の存在価値を確認する。私自身老年なので、やはり老年ニートに関心がある。老年ニートには老年ニートなりの思いがある。このテーマに今年、取り組んでいきたいと思う。