繰り返しアンバンドルすることの重要性

 

仕事というのはその性格上いろいろな事柄がいつの間にか集積していく。ある人が何か新しいことを始める時は何かと止める。つまりオーバーフローにならないように常にバランスを考えることが重要だ、と言っていたが、自分自身「疲れたな」と感じる時は、このバランスを考えるようにしている。「何をやるか、と同時に何をやらないか、何を止めるか」を定期的に考えたい。そして最近、体力と持久力の低下を痛感しつつ、それと関係するのだろうが、さらにはもっと余裕をもって仕事も人生も楽しみたいという気持も強くなってきている。以前「ビジネスモデルジェネレーション」を読んだ時、アンバンドル、つまり縛ってまとめていたものを解いてバラバラにし、本当にしなければならない一つのことに特化、集中することが書かれていた。確かにそうなのだ。「疲れたな」と感じる時もアンバンドルを考える機会なのだろうが、やはり定期的に身体検査のように立ち止まり、点検すべきことなのではないかと思う。自分の性格も関係している。いろいろなことに関心を持つことは良いことなのだろうが、オーバーフローしないように気をつけなければならない。モンゴル帝国を支えた耶律楚材の言葉「一事を興すは一事を省くに如かず」を噛み締め、「忙しい、疲れた」と言わずに済むようにしたいと思う。