異質のものを組み合わせる面白さ
今日たまたまレストラン経営者のW氏と顔を合わせ、情報交換をした際にW氏から「ベジラン」という言葉が出てきた。どういうことかと言うと、フィットネスセンターのメンバーがセンターから屋上菜園のあるところまで、ランニングをしてやってきて、屋上菜園で作業して収穫物を背中に背負ってセンター迄帰る、ことをそう言うそうだ。ウエルネスと農作業を結びつける試みなのだろう。両者を結び付けるキーワードは、「健康づくり」だろうか。さて異質のものを組み合わせる、というのは一つの典型的な創造的行為だ。私が取り組んでいる屋上菜園ガーデンも屋上と農作業、と言う全く異質のものを「地産地消」というコンセプトで結びつけたものだ。都市型コミュニティと農作業という異質なものを結びつけるのは「食」というキーワードではないか。農作業と学校教育はアリス・ウオータースが実証しているように「食べられる校庭」でつながる。農作業と建物の不動産価値はエコ・エンジョイ、緑溢れる豊かな環境でつながるだろう。農業と子供のお絵描きもつながる。8年前になるだろうか、パリの農業祭で、アーティストが農産物を絵具がわりにして絵を子供達と一緒に作っていた。農作業を中心にして異質のものをもっともっと組み合わせていったら、面白そうだ。これはビジネスモデルのデザイン精神にもつながる。