正しい危機意識こそビジネスモデルをつくるチャンス
今日たまたま地方から帰ってきている友人と話す機会があった。彼は地方銀行に勤務している。彼と話をしていて感じたことがある。それは正しい危機意識を持つ重要性、ということだ。
地方銀行の利ザヤ確保が難しくなっていることは最近のブログで書いたが、銀行によっては経営改革・合理化に早く取り組んだところもあれば、最近になって尻に火がついて初めて取り組み始めたところもある。ある程度地域経済が安定しているところにある有力地方銀行は結果として取り組みが遅れてしまった。まだ大丈夫と思っていたのかもしれない。しかし、今日の経済環境の変化はその速度を速めている。激変していると言っても良いかもしれない。地方銀行について言えば、財務省は地方銀行の統廃合を画策しているようだ。これから銀行員のリストラも増えてくるだろう。業務の一層の合理化の中で「こころの病」を患う人も増えてくると思われる。結局最後は人に皺寄せされていくのだ。
そのような事態を回避するために経営を預かる人々は「正しい危機意識」を持つことが大事なことと思う。天気に例えれば、今日は晴れでも明日は雨が降り、明後日は台風・洪水、地すべりが来る。晴れているうちに台風に備える。いたずらに危機意識を煽るのは問題だが、経営の世界では「「まだ」は「もう」なのだ」。優れたビジネスモデルは危機意識の中で生まれることが多い。ピンチはチャンス、そのチャンスはビジネスモデルをつくるチャンスでもある。