役者について・品川徹さん

テレビでいろいろなドラマを見ている。ボンヤリ見ていることの方が多いのだが、時には役者の演技に魅了されることがある。特に存在感のある演技がたまらない。若い頃は時々演劇を見に行っていたが、最近は足が遠のいている。さて今日の午後NHKのスタジオパークを見ていたら見覚えのある顔の役者さんが出ている。ただ名前が分からない。その内その役者さんの名前が品川徹さんだということが分った。かつて有名だった転形劇場の主役だったとのことで、48歳当時の「小町風伝」の1シーンを紹介していた。品川さんの言葉は適当でないかもしれないが、その演技の突き抜けた、まさに怪演と呼びたいような仕草と科白に、思わず「見ておきたかったな~」と思った次第だ。それだけの演技力を持っている品川さんでも芝居だけで食べられるようになったのは「白い巨塔」に出た後、60歳を過ぎていたとのことだ。舞台出身の俳優でもやはりテレビに出演しなければ「食えない」ということなのだろう。現在80歳の品川さんのこれからの活躍に遅ればせながら注目していきたい。それにしても演技をする、ということはどれほど大変なことなのだろうか。簡単に言えば言葉を肉体化する、ということなのかもしれないが、それだけではないだろう。

私の好きな平淑恵さんが現在東京・三越劇場で「女の一生」を演じている。是非見てみたいものだ。芝居にしろ、歌にしろ、落語にしろ、ライブ感のあるところに身を置いてみたい。