山梨県南部町の若者との話

 

南部町はかつて林業で栄えた町だ。現在人口は約1万人。山梨県南部の町だが、経済圏としては静岡県に働きに行く人も多いとのこと。町の真ん中を富士川が流れている。盆地のようなところは少ない。丘陵地に畑が広がり、住宅が点在している。このような町に住んでいる若者はどのような気持でいるのだろうか。現在若者が町から少なくなっている。仕事を求めて都市部に出ていく。町に残っている若者にはそれぞれ事情があるのだろう。そんな若者の2人と話をした。2人とも町で土木建築の仕事をしている父親の下で仕事をしている。父親が高齢になっているので、父親を助けていかなければならない。2人のうちの一人が言った。「町にずっと住んでいると狭い社会なので、毎日が同じことの繰り返しで、マンネリになってしまいます」新しい出会い、新しい刺激を求めている。私は都市と地方の交流がこれからの日本には大事だとかねがね思っている。私の若い友人が東京でカフェを経営している。2人とも農村に行き、農産物を見たい、機会があれば連れて行って欲しいと言われている。今度OさんとAさんを連れていこう。またデザイナーのIさんにも南部町の木材、木工製品を見てほしい。都会の若者と地方の若者が交流すれば、お互いに刺激し合い、何か新しいものが生まれてくるだろう。その交流の機会をつくること、それが私の仕事でもある。