屋上緑化と防水塗装問題

屋上を緑化するに際に施主が気にするのは屋上の防水塗装の時期がきたら芝生を全部剥がさなければならない、ということではないだろうか。屋上緑化をしていれば、太陽の日差しが屋上塗装面に直接当らないので、その分劣化はある程度防ぐことができるが、屋上のある部分は塗装し直して、緑化しているところは塗装しないというのもありかもしれないが、建物のメンテナンスという点からは変則的なやり方になり、ビルの所有者としては緑化よりも建物の保守を優先すると思われる。私共はこの問題を解決するために以下のような工法を開発した。工法の名前は「芝生緑化モジュール施工」

1.将来の防水塗装に備えて、芝生を施工する

2.防水塗装の際には芝生を一定の大きさに切り分けて撤去する

3.防水塗装が終ったら撤去した芝生を元に戻す

以上の工法であれば、今迄の芝生を処分してゴミにしなくて済む。かかる費用は芝生を切り分けて撤去し、一時保管し、再び元の状態に戻す作業だ。復旧施工した次の日から芝生に立ち入ることができる。

この「芝生緑化モジュール施工」を今年の3月御徒町のビルの屋上緑化で実際に行なった。

この工法であれば、防水塗装のことを心配せずに、いつでも屋上緑化ができる。