子供の食育について
子供用の料理の本を探したが、あることはあるが数が少ない。それもかなり以前に刊行荒れた本だ。昔は子供の時からお母さん、お祖母さんに料理を教えられる機会があったのだろうが、最近のお母さんは料理を教えるよりも子供にはもっと勉強をしてほしい、料理に時間を使うくらいなら勉強してほしいと、子供達を勉強に駆り立てている、というのが実情かもしれない。しかし、と思う。本当にそれでいいのだろうか、と。かつてはいい大学を出て、大会社に就職し、出世コースに乗る、というが勉強の目的、モチベーションになっていた。ところが時代は変った。生産性、改善の世の中から創造性とコミュ二ケーション能力が必要とされる時代になっている。与えられた問いに対して形式的な正解を求める勉強から、置かれた状況の中で自分で問いをつくり、さまざまな解を生み出す自由な精神を持ち、プレッシャーに耐えて実行・実現する人材が求められている。やや唐突な話になるが、その出発点は子供時代の食育にあるような気がする。食ものを調理すること、食材を実際に栽培することは右脳、左脳両方を使う全脳的活動である。その意味でも私はキッズファーム、キッズキッチンを提案したい。