出来ないとは言わない、途中でやめない

 

現代に生きる刀匠、河内国平さんは言う。河内さんは「僕の基本姿勢は絶対に『出来ない』とは言わない。それから途中でやめないことや。やめなければいつかは必ず出来る」

共感できる言葉だ。継続は力、やめずにコツコツやっていればいつか世間も認めてくれ、できるようになる。大切なことは毎日毎日365日、そのことを考え続け、深め、拡げ、高めていくことではないかと私なりに考えている。河内さんは現在74歳。この道一筋だ。

最近もう一つ感じることは、人生は短い、ということである。恐らく90歳以上生きた人でも「人生はアッという間だった」と答えるのでないだろうか。短い人生、あれもこれもやっている時間はない。命とは時間でもある。自分に与えられた使命を見つけること、その使命に生きること、その中で使命の核心に触れていく。

河内さんは言う。

「ただ僕の刀を買ってくれる人に、この刀で切ってみたいなんて思わせたら、もう既に鈍刀です。それを乗り越えて、この刀を持っていたら何にでも対処できる気持ちにさせるものができたら、それは名刀でしょう」

精神を強くするのが名刀という訳である。これが名刀づくりの使命の核心だろう。

それでは私の使命の核心は?