世界情勢の分析
ウクライナの大統領選挙が実施され、親欧米派の元外相が大統領に選ばれた。ウクライナ
を巡って今後さまざまな動きが出てくることだろう。日本経済新聞の記事によると、アメ
リカの著名な軍事戦略家のエドワード・ルトワック氏は来日した際、講演で次ぎのように
述べたとのことだ。
「ロシアは中国と仲良くならない。シベリアなどに侵食してくる中国を脅威と見ているか
らだ。むしろ、ロシアは中国をにらみ、本当は日米と協力を広げたいはずだ」。ルトワック
氏はアメリカの国益を第一に以上のように考えているはずだ。それでは日本はどうしたら
良いのか。軍事戦略的にどのように考え、行動すべきなのだろうか。戦術的には善隣友好
という外交政策があっても良いが、国際社会はその本質において冷徹だ。私個人の考えは
以下のようになる。
1.日本は東南アジアの諸国と連帯して、中国包囲網を築く。その際鍵を握るのは台湾(
中華民国)、ベトナムだ。
2.日本は海に囲まれている。強化すべき軍事力は海軍だ。日本の領海は守る、つまり制海権を握る。
3.日米安保体制を軍事的な基軸として維持する。
4.日本はロシアのシベリア開発に協力する
5.抑止力としての軍事力の強化