ビジネスモデルと気象条件
最近気象条件がおかしい。地球温暖化の影響なのだろうか、日本の四季も変りつつある。
春と秋が短くなっているように感じる。また以前は秋口からと相場が決まっていた台風も5月頃からやってくるようになった。アメリカ特有のものと思っていた竜巻も日本で発生するようになった。集中豪雨も各地で大きな洪水、地すべりを起こしている。夏場の温度もうなぎのぼりに上がってきている。
これからビジネスモデルをデザインする場合、このような気象条件の大きな変化を、重要な要素として織り込んでおく必要があるのではないかと最近感じ始めている。気象条件は人間の力でコントロールすることはできない。しかもある時は破壊力も伴う。その意味ではリスクマネジメントの対象になると思われる。私自身としては今後ビジネスモデルをデザインする時に使うキャンバスに「気象条件のリスクマネジメント」を新しいブロックとして追加していくつもりだ。
今朝も東京圏を大きな地震が襲った。駿河湾が震源地とのことだ。さらに大きな地震の前兆かもしれない。また福島の原発も大地震と大津波に襲われるような事態が起こったら、廃炉作業に重大な問題が生じるかもしれない。もう一度水素爆発が起こったら東京圏はアウトだろう。人が住めなくなる。
東京圏に住んでいて、最近思うことは私たちは「デモクリトスの剣」の下にいるということである。いつ剣が落ちてくるか、いつ落ちてきてもおかしくないという緊張感から逃れられない。
気象条件の大きな変化、自然条件の破壊的力の2つの要素をビジネスモデル設計に加える時代に日本は入っている。そして急激な高齢化と右肩下がりの人口減少も長期的なビジネスモデルデザインにとっては考慮しなければならない必須の条件となる。