スキルの人材からセンスの人材へ 人材育成・確保の幅を拡げる
現在、どのような人材が求められているのだろうか。一概には言えないことかもしれないが、スキル人材からセンス人材へと、人材へのニーズが変化しているように感じられる。スキル人材はやるべきことが決まっている時に活躍する。何をどうすれば最も効果的かつ効率的に行なうことができるか、それはスキル人材が得意とするところだ。その成果で優劣が評価される。他方センス人材はもう少し根本的、全体的なことを得意とする。つまりどうあるべきか。To be を問題にする。当然思想的、哲学的な色彩を帯びることになる。その成果は皆が進む方向性を明らかにし、皆のやる気に火をつけることができるかどうかで評価される。
スキル人材はある程度教育で育成することができるが、センス人材は教育だけでは育成できないという部分があるのではないか。ある意味では素質のようなものが必要なのかもしれない。組織は多様性とその総合の程度で活性度が左右される。この組織設計・人材配置こそ、現在特に求められているのではないだろうか。