エネルギー政策と食糧政策

 

アメリカはシェールガス革命で沸き立っている。日本にアメリカ産シェールガスが輸入さ

れるのも遠くないことであろう。一方日本ではメタンハイドレートの試験的採掘に成功

したとの嬉しい報道があった。将来日本も資源国になる可能性が出てきたようだ。アメリ

カの上院委員会理事のマコウスキー氏はこのような状況を踏まえてこう述べている。「日本

は国家としてエネルギーが必要だ。エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に依存し

ており、日本のエネルギー事情は脆弱だからだ。・・・日本は短期間でのエネルギーシ

フトとエネルギー供給の均衡をどう取るか、同時に国家としてエネルギー政策と結び付く

経済問題にどう対処するか迫られている。・・・日本は経済を持続可能にするために長期戦

略に基づくエネルギー供給の問題にすぐ取り組まなければならない」。アメリカはエネルギ

ー政策の日米連携を重要な課題としている。この連携を実のあるものにしていくために日

本側の長期戦略の早急な立案を求めている。エネルギーの日本にとってのベストミックス

をどのように実現していくか。シェールガスとかメタンハイドレートのような化石燃料一

辺倒では危うい。エネルギーと食糧は国家を維持するための基礎資源だ。日本は今までこ

の2つについては輸入に依存している。エネルギーも食糧もどこまで自給率を上げるか、

国家の盛衰がかかっている。安倍政権にはあの大平元総理にならって国家百年の大計を是

非つくってもらいたいと思う。それが選挙の本当の争点だと私は思う。