アイデアの検証・プロトタイプの重要性
何かアイデアを思いついてもそれを思っているだけでなかなか実現しようとはしない。ああでもない、こうでもないと考える。ある程度自分の中で煮詰まってきた時、そのアイデアを親しい人に話す。友人は賛成してくれる場合もあるし、そんなの無理だよ、という場合もある。友人のコメントを聞いて、賛成してもらえると「可能性が高い」と思って嬉しくなり、反対されると「自分の思い込みが強いのかな」と反省?したりする。このような経験は誰にでもあるのではないか。アイデアはまだ抽象的であり、具体性に乏しい。その意味では親しい人に話す場合、やはりプロトタイプを造ってから話をするのが良いのではないか。プロトタイプは荒削りのものでいい。ビジネスモデルキャンバスでも、ストーリーでも、ロールプレイングでも、簡単なジオラマ風のものでも良い。大事なことは擬似的であるにせよ、そのアイデアを初歩的にせよ「経験する」ということである。頭の中だけで考えていては駄目だ。プロトタイプを実験し、検証していけば、成功するプロトタイプを生み出すことが可能になる。まずはアイデアのプロトタイプをつくることであり、そのためにはプロトタイプの役割を理解し、つくり方を習得することが必要だ。