民主主義の始まり・パトニイ会議について

今日は会議が2つあった。会議はなぜ必要なのか。会議について今読んでいる本の中に次のような説明があった。

「民主主義、デモクラシーというのは、本来そういう霊的なミーティングから生まれてきているのです。クロンウエルの軍隊の会議、有名なパトニイ会議の速記録が残っていて、誰がどういう発言をしたかが分るのですが、そのミーティングの中から、デモクラシーが生まれた様子が分かります。なぜデモクラシーなのかです。それは実はプノイマトクラシー(霊の支配)なのです」(近藤勝彦著 信徒のための神学入門 教文館 P290)

キリスト教関係の本なので霊という言葉が出てくるが、これは聖霊の意味で、要するに一人一人は自分の中の聖霊によって発言する、従い皆謙虚に耳を傾ける、そこから民主主義が生まれる、と近藤氏は指摘する。

このパトニイ会議はピューリタン革命の中、イギリスの国の新しいあり方をめぐる憲法会議で、1647年10月末に開かれ、近代デモクラシーの源流とも言われる。

さて会議は「ひとり」で考えるのではなく、「みんな」で考える。「ひとり」で解決するのではなく「みんな」で問題を解決する。共同の思考、共同の民主的な創造的行為である。

今日の会議の議事録をまとめていて、そのことに改めて気付かされた。

会議についての議論、特にハウツーの本が最近多い。効率性と生産性を高めることに主眼を置いたものが殆どのようだ。勿論それらも重要だが、時々は「近代会議」の根本のところも確認しておきたい。会議はデモクラシー、民主主義が生まれるところでもある。