人生の踊り場

 

私の友人のMさんから一冊の本を紹介された。禅の本だ。「ゆったりと生きる『踊り場』の見つけ方」(枡野俊明著 青春出版社)。Mさんは禅の本を良く読んでいる。以前道元の話を聞いたことがあった。私自身折に触れて人生について、また自分自身について考えることがある。いろいろな人生論関係の本を読んで「そうだな、なるほどな」と思うことがあるが、どうも禅の本は一味違うようだ。一言で言えば「深い」。禅と言えばアップルのスティーブ・ジョブズが、曹洞宗の乙川弘文師と出会い、禅の影響を強く受けたことはよく知られている。ジョブスは毎朝鏡に向って、こう問い続けたという。

「もし、今日が人生最後の日だとしても、いまからやろうとしていることをやるだろうか」何が一番大切なのか、それを見極めるための問いだ。

私も今朝その問いを自分に問いかけた。その答はこうだった。

「私は今日も、これからも屋上菜園を通じて人と人がつながる幸せなコミュ二ティづくりの仕事をしていく」と。

禅の語に「精進」がある。大事なことを、毎日、怠ることなく精一杯やり続ける、というのがその意味とのことだ。

精一杯やる。しかしゆったりと丁寧にやる。これが私の今の目標だ。

禅の心をベースにしたプレゼンテーションの本も出ている。禅は深く、広い。枡野さんの本は新刊だが、神田の古本屋街で臨在宗永源寺管長の関 雄峰氏の「禅の心」を見つけ、購入し早速読んでいる。来年は旧約聖書と合わせて禅の関係の本を読んでいきたい。