ブルーオーシャン戦略再び・戦わない事業経営
ブルーオーシャン戦略は対極をなすレッドオーシャン戦略に対して、敵がいない、従い戦いがない、しかし可能性のあるオーシャン、つまり「大洋」で魚を獲る戦略だ。激しい戦いの中で赤い、つまり流された血で染まった大洋ではなく、青い大洋を目指せと呼びかける。青と赤、このカラーの対比は秀逸だ。先日もNHK Eテレで最近ビジネスを飛躍的に成功させたあるIT系の会社の社長が、次のようなことを言っていた。
1.戦わない経営。敵のいないところでビジネスを立ち上げる
2.儲かりそうもないビジネスに取り組む
3.先行者を目指す。先行者としてビジネスを行い、ノウハウを開発し続けていけばフォロワーが出てきても追いつかれることはない
現在は考えようによってはブルーオーシャンがあちらこちらに出現している時代なのかもしれない。問題はどこにブルーオーシャンがあるかを見つける探知能力だ。IT系会社の社長はそのためには「優秀な人に会う」ことが大事だと言っていた。
ただ現実問題として「ブルーオーシャン」ありき、ではないと思う。最初は儲かりそうもない灰色の海で船を一生懸命漕いでいるうちに、魚群のいる海流に遭遇し、段々と海の色が灰色から青に変っていくのではないか。求められるのは深みに漕ぎ出す勇気と特別な魚群探知機なのかもしれない。