有機栽培と自然栽培そして屋上栽培
今迄屋上菜園でも露地の朝霞農園でも無農薬、有機肥料、自然農薬で有機栽培をやってきた。まず露地での有機栽培では課題が出てきた。それは土をスコップで耕耘することが段々きつくなってきたことと、除草だ。有機栽培をしていると雑草がドンドン生えてくる。除草は手作業となる。そんな折、たねの森の交換会で、知人が自然栽培をやっていることを知った。もう少し詳しく知りたいと思い、神保町の農文協の書店に行き、川口由一氏監修の「はじめての自然農で野菜づくり」Gakkenを購入し、早速読み始めた。読んで思ったことが2つある。
1.これで野菜づくりができるならやってみたいな、ということだ。やり方さえマスターすれば自分にも家内にもできそうだ
2.ただこの自然農では自分が、あるいは自分達が食べる範囲の生産をするということのようだが、基本は自給自足の思想なのだろうか、あるいは農産物を販売して食べていくことを考えているのだろうか。
再読して正しく理解したいと思いつつ、直観的にこの自然農は屋上菜園に適しているのではないか、と思った。屋上菜園で以前から何とかしたいと思っていたことの一つは雑草の処分だ。定期的に多くの野菜の残滓が出る。それをその都度ゴミにして処分していたが、自然栽培でやっている方法を取れば屋上菜園で捨てることなく循環できる。もう一つは生物多様性の実現だ。都心のビルの屋上で生物多様性状態を創り出す。自然栽培であれば可能だ。但しオーナーの理解と協力が欠かせない。