消費者の分類
ビジネスモデルをデザインする際、最初に「顧客」を検討する。どのような顧客に、どのような価値を提供するか。顧客が特定できなければ、提供する価値内容を具体化することはできない。具体化するためには顧客が何を望んでいるかを明確にしなければならないが、顧客は画一ではなく、顧客もいろいろだ。その意味では分類と比率という手法は役に立つ。例えば農産物の顧客。徳野貞雄氏の分類によれば(「農村の幸せ、都会の幸せ」)
1.期待される消費者層 農業の価値が分かり、金も払う(有機産直農家との提携)
5.4%
2.健康志向型消費者層 食の安全性に強い関心(生協周辺に多い)
16.5% 農業の価値は分からないが、金は払う
3.分裂型消費者層 意識と行動が分離している(風評被害を起こしやすい)
52.4% 農業の価値は分かるが、金を払わない
4.どうしようもない消費者層 農に対して無関心 エサ(市場)を食べてしぶとく
23.0% 生き残る
分類を見て分ることは、期待される消費者層の少なさだ。現在当社では自分で有機野菜を栽培する商品を販売しているが、顧客セグメントとしては1と2だろう。特にこれからは2の層の人々に野菜栽培の楽しさと価値を伝えていきたい。パレートの法則によれば、20対80だ。20%が目標となる。