ストーリーテリング・「つながる」ということ
NHKのクローズアップ現代で四国のお遍路を取り上げていた。最後の解説のところで作新学院大学で四国のお遍路を研究されている教授が、お遍路を通じて自分の身体と心のつながり、お接待を通じて人とつながり、山道、海沿いの道を歩くことによって自然とつながる・・・というようなことを言われた。分離、分断、孤立化、抽象化の中で人は今立ち往生しているのかもしれない。その飢餓感が「つながる」ことへの欲求を生み出しているようにも思われる。野菜だけではなく人間の有機的生き方を求めている。私のストーリーを話し合うことによって人はつながっていく。ストーリーを話そう。その中から「私達のストーリー」が生まれてくる。私が現在書き始めている「屋上菜園物語」は屋上菜園で私が遭った人々についての話だ。一人ひとりのストーリーが重なりあって、そこに「私達の屋上菜園」、ストーリーコミュニティが生まれていくことを期待しながら書いている。