エンディング・ノート

NHKで新潟県魚沼市の高齢者が人生ノートを書く様子を取り上げていた。人生ノートは要するにエンディングノートであり、書く人がその思いを家族に、信頼できる友人の託していくものだ。エンディングノートは書いたことを家族に話すことが大事だと言われている。書いた人が死んだ後、家族がそれを読んで、「そういうことなら元気なうちにしてあげれば良かった」と悔やむことがないようにしたい。話したり、場合によっては書いたものを見せたりすることが、さらに家族の心の絆を深めたりする。魚沼市のお祖父さんが孫娘に、結婚を自分は見届けられないが幸せになってほしい、というようなことを書いて、それを孫娘に見せたところ、見届けられない、と言う箇所を消してほしいと言われた。孫娘の気持ちに触れて、お祖父さんも結婚するまで元気でいよう、そう思ったに違いない。

エンディング・ノートを書くことは自分の「死」を意識することにもなるが、これからの残された歳月をどのように生きるか、改めて考える機会を与えてくれる。またいろいろなことを整理しておけば本人も心の整理、準備ができる。宅急便のクロネコヤマトの子会社の「ヤマトホームコンビニエンス株式会社」がエンディングノートのテンプレートを開発している。無料でダウンロードできるとのことなので、やってみた。まずはクロネコヤマトの「エンディング・ノート」に書き込んでみることにする。自分と本当に向き合う時となることだろう。