屋上菜園のイベント効果測定について
北千住ルミネの屋上に巡回で上がってきた年配の男性ガードマンが、「本当に綺麗ですなぁ」と感嘆の言葉を漏らした。屋上は芝生で緑化され、白樺、藤の木などが植わっている。花畑では白い花のストックをはじめ数多くの種類の花が色とりどりに咲いている。
屋上菜園では赤花絹さやが赤紫の可憐な花を沢山微風に揺れ、イチゴの白い花にはミツバチ。ブルーベリーの小さな釣鐘の形をした花が枝にたっぷりと下がり、ブドウも花穂が次々に出てきている。ハーブ区画ではカモミールの白い花が今を盛りと咲いている。
どこからともなく良い香りがしてくる。ここが北千住の繁華街の中心にあるとはとても思えないくらいだ。都会型屋上菜園の中でも北千住は規模が大きな「屋上菜園ガーデン」と言えるだろう。私が担当しているのは屋上菜園だが、芝生の中の小山(標高80cm)づくりは私も関わったので、頂上部の水遣りなどをしている。芝生緑化は殆どの場合、フラットだが、少し変化もほしい。特に子供たちにとっては小さな山でも上ったり、降りたり楽しい場所になる。
さてこのような屋上菜園ガーデンを北千住ルミネでは期間を決めて(4月~6月、9月~11月)土日、祝日に一般開放している。買物に来たカップル、親子連れが屋上に休息にきたりしているのを見かけるが、さらに多くの人達に屋上に来ていただこうと、昨年5月と10月に環境をテーマにしたイベントが開催された。それぞれ約400名、800名の方が屋上に上がってこられ、野菜栽培体験、屋上でのピクニック、ワークショップ参加などで楽しまれた。
私たち屋上菜園ガーデンを企画、施工、運営しているものとしては、このような屋上に一人でも多くの方達に来て頂きたいと思っている。そしてこのような屋上菜園ガーデンが本業に売上げ増加につながっていくことも願っている。
屋上菜園ガーデンを商業ビルに設置するメリットの一つが「噴水効果」だ。屋上に上がったお客様が噴水の水のように、8階、7階、6階・・・地下1階へと下りながら買物をしてくださることを「噴水効果」と名付けている。この噴水効果はある程度は確認できてはいるようだが、まだ正確に測定するまでには到っていない。
そこで、どのようにしたら測定できるか、考えてきたが、最近やっとその具体的測定方法を思いついた。これも小倉さんの「経営学」からヒントを頂いたものだ。現在一つのシステムとして仕上げに作業に入っている。連休中に完成させる予定だ。
数値できちんと確認できれば、噴水効果も正確に把握でき、また何か大事なことも見えてくるはずだ。