ラジオとテレビの違い
最近ラジオを聞く機会が増えている。特にNHKとFMを聞いている。ブログを書いたり、日記を書いたりしている時の「ながら聞き」が多い。私が子供の頃はテレビが無かったので、ラジオに耳をつけるようにして子供向け番組を聞いていた。当時のラジオは真空管だった。笛吹童子、紅孔雀、そしてオテナの塔。その後テレビが普及し始め、プロレスを、電気販売店の前で、そして相撲を蕎麦屋でテレビ用の安いかけそばを食べたりして見た。
その後家でテレビを買い、確か土曜日の昼だったとぼんやり記憶しているが、大宮敏光の「デン助劇場」を毎週のように見ていた。まだ白黒だった。その後カラーテレビが発売され、アッと言う間に普及していった。私の学生時代の同級生も何人かテレビ局に就職した。テレビの全盛期は長く続いた。しかし、現在衰退期に入っていると言われている。時々テレビ欄をチェックしているが、是非みたいという番組が減ってきている。テレビは「ながら見」というのが難しい。民放テレビの場合は最近特にコマーシャルが長いので、その間は休息をとるようにしている。最近はコマーシャルの合間に番組を見ているとさえ、感じられることもある。ラジオとテレビの違いはいろいろあるだろうが、今回は2つのことに触れたい。一つはラジオ番組とテレビ番組とは当然製作コストが大きく違うということだ。テレビの場合は映像を絶えず流さなければならない。これは大変なことだろう。コストダウンの圧力もかかってくる。もう一つは聞く側の感じだ。テレビを見ていると映像自体が持っている説得力で、見る側の創造力が余り働かないが、ラジオの場合は見えない部分に、余韻に想像力が刺激される。かつては映像はテレビと映画が独占してきたが、インターネット時代、簡単に見たい映像も見られるようになってきた。秋の夜長、というよりもう冬なのだろうが、ゆっくりラジオに耳を傾けてみたいと思うのは私だけではないだろう。