何のために私はビジネスモデルをつくるのか
「現代農業」の最新号を読んでいたら、石川県でミニマム農業を実践している脱サラ農家の記事が掲載されていた。その方は以前はホテルに勤務していたが、ノルマに駆られる仕事を辞めて、専業農家となった。目的は「幸せ」になる、「幸せな人生」を実現することだった。そのために「ミニマム農業」というビジネスモデルを実践している。このビジネスモデルについては別の機会に取り上げたいが、大事なことは目的だ。私達は本来目的のために仕事をし、生きているはずだ。その目的が何かで、仕事を実現するためのすべてが決まってくる。仕事の目的は何か、に対してこの農家の方は「幸せ」と言い切っている。私達はどう答えるだろうか。仕事の目的は、生活のためにお金を稼ぐこと、出世をすること、自己実現、沢山お金を稼いで大きな事業を展開すること・・・。どれも切実な目的だ。しかし、注意しなければならないのは、究極の目的ではない、ということだ。例えば、出世したら、次の目的は何か、ということになる。上記の農家の方の答は究極の答だ。その考え方に私は学びたいと思う。それでは私が屋上菜園とか日本型ビジネスモデルを仕事として取り組む目的は何か。私の場合も「幸せ」ということに近い内容かもしれないが、私の仕事の目的は「感動体験」だ。人生の幸せは感動体験で決まると私は考えている。特に屋上菜園も日本型ビジネスモデルも「不可能と思えることを可能にする仕事」だ。不可能に挑戦して、さまざまの困難を克服・解決して今迄無理だとか出来ないと思われていたことを可能にして、人々に喜びと希望を与えることができたら、どんなにか胸がはずむことだろうか。感動体験は神が人間だけに与えたご褒美なのだ。私はビジネスモデルをつくり、実施する時、いつもこの究極の目的を忘れずに取り組んでいきたい。